9.腎移植について

腎臓移植が初めて日本で行われたのは1964年3月です。
以来、約1万件以上の腎臓が植えられました。しかしながら日本では未だに年間500件程度と米国の年間1万件以上に比し大変少ないのが現状です。

その最大の理由は移植する腎臓が少ないからです。
というのも腎臓を患者さんがもらう場合、その相手は血縁(ほとんどが両親のどちらか)か死体腎(事故で急死した方の腎臓)になります。

米国ではほとんどが死体腎ですが、日本では残念ながら大変少ないのが現状です。
腎臓の場合は脳死である必要はないのですが、心臓死であっても腎臓の働きが良い場合が少ないのです。

腎臓移植は特に40歳以下の若い人たちにはできれば行ってほしい治療法です。
移植を成功させるのは免疫を押さえる治療を如何にうまくできるかによります。
免疫抑制剤は少なからず重篤な副作用(カリニ肺炎、サイトメガロウィルス肺炎、胃潰瘍、 糖尿病など)が予想される薬剤ですので細心の注意が必要です。

最近ではこの治療法は大変進歩し、副作用で死亡することなく移植が成功する率は高くなっています。
生体腎(血縁からの移植)の場合、5年間腎臓が生きていて透析に戻らない成功率は70%、死体腎で60%です。たとえ一生、移植した腎臓がもたなくても、若い人にとって透析と離れられている年月がプレゼントされることはとても意味があるはずです。

腎臓移植は、もらう患者(レシピエント)と提供する人(ドナー)の血液型およびHLA組織抗原などが一致しているほど成功する確率が高くなります。

死体腎の場合は透析施設を会して日本腎移植ネットワークへ登録します。
腎臓が出た場合には血液型が一致し、HLA抗原の一致数が多く、長く待っている人から供与を受けます。
現在約1万5千人が腎臓を待っています。


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