食事療法のQ&A


Q1. 食塩を少なくすると、食事が美味しくなくなってしまいます。どうしたら良いですか?

・すべての料理を薄味にするのでなく、一品は普通の味にして、残りの料理を香辛料、酢、香味野菜などを使うような工夫が大事です。

・また、調理の下味をつける時の一工夫としてこんな方法はいかがでしょうか。
 例えば、魚の切り身に塩味を付けるとき 塩を振るのではなく、塩水にして刷毛でぬり、ラップで包んで30分くらいおいて焼きます。
 粒子の細かさで魚の中まで塩が入って、塩分が少なくて塩味を感じます。
 何よりも、新鮮な旬の食材を使い、塩分より食材の味を楽しみましょう。

・特に塩分が多くなるのは味噌汁や麺類などの汁物です。
 味噌汁は全体の量を普段の半分にし、麺類では汁を飲まないようにします。
 また調理に塩を使わずに、塩に出来上がったものを少しつけて食べると、少ない量でも塩の味を美味しく感じることが出来ます。

・調味料にも注意が必要です。調味料の多くにはグルタミン酸ソーダなどが含まれています。
 ソーダは塩のことでこれも食塩と同じことになります。味付けは天然のだしを使うようにしましょう。

・塩分の感受性は、一週間で戻るといわれていますので、薄味になれ、薄味がおいしいと感じられるようにすることも大切です。
 そして塩分を控えることは健康増進のため、お子様をふくめ家族全員に必要なことです。
 幼いときから少ない塩分になれることが大事なので、家族全員で実施しましょう。

 

Q2.たんぱく質は肉・魚・植物性(大豆など)のどれから摂るのがベストですか?

従来たんぱく質の60パーセント以上は動物性たんぱく質から摂るようにしましょうと言われてきました。
というのは植物性タンパク質はアミノ酸スコアーが動物性と違って低いとされてきたからです。
しかしそれは間違いで、現在では大豆もアミノ酸スコアーが100%であることがわかりました。
すなわちどれかに偏るのではなくバランスが大事です。
よく魚と肉では、どちらがいいのかといわれますが、肉は飽和脂肪酸が比較的多くなるのに対して、魚はコレステロールの低下作用や、血管が詰まる血栓を防ぐ働きがあるエイコサペンタテン酸という高度不飽和脂肪酸を多く含んでいます。
特にいわし、さばなどの青魚に多いですね。

 

Q3. アミノ酸スコアーとは何ですか?

食べたタンパク質が体内で利用されるのに必要な必須アミノ酸の含まれている割合です。100%で完璧と考えられます。

 

Q4.鶏卵はコレステロールが多いと聞きましたが、なるべく食べないほうがいいのでしょうか?

卵1個(約50g)で210・とコレステロールの多い食品ですが、食物繊維とビタミンCを除いてほとんどの栄養素がはいっている完全食品と言われる栄養価の高い食品です。料理としても用途も広いので上手に使いましょう。
食べる時は、一日一個を目安にしましょう。ただ、卵は、加工食品、パン、お菓子類にも使われていることが多いので、コレステロールの高いかたは、食べる量に注意が必要です。

 

Q5.いくらなどの魚卵にもコレステロールは高いのですか?

コレステロールの多い食品をあげてみました。
魚卵、肝、内臓ごと食べる魚等に多く含まれます。食品100g中の含有量を示してみました。自分が一度にどの位食べるか計算してみましょう。

   鶏卵   420mg   うに   290mg   しらす干し  240mg
   いくら  480mg   しらこ  360mg   たらこ(生) 350mg
   ししゃも 290mg   めんたいこ280mg   たたみいわし 710mg
   牛もも肉  73mg    豚肩ロース 69mg    鶏もも肉皮つき 98mg  

 

Q6. カリウム制限を指示され果物や生野菜を食べないようにしていますが、
ビタミンや食物繊維は不足しないでしょうか?

その通りです。特に水溶性のビタミンは不足がちになります。
カリウム制限を指示されるのは、腎臓の働きが低下し血液中のカリウム値が5を超えるようになったからです。
ですから血液検査を定期的に(1〜2ヶ月毎)行い、カリウム値が5以下になるように生野菜や果物を制限します。
逆に言えば、5以下になるように食べ方を調節すればよいので全く食べていけないわけではありません。
医師とも相談して、これらビタミンが補給できる栄養補助食品やサプリメントを使うのもいいのではないでしょうか。
食物繊維も、根菜類などで、調理法を考えてうまく献立に取り入れると、エネルギー源にもなります。
例えば、きんぴら、筑前煮、さつま芋の甘煮などを油、粉あめを使って料理しておくと一品になります。
食物線維を補給できるファイバー製品も市販されています。

 

Q7. 食事療法を始めたら便秘になってしまいました。何が悪いのでしょうか?

蛋白制限、カリウム制限するために、食物繊維が多く含まれている食品の摂取量が少なくなります。
それだけでも、便秘になる原因のひとつです。
また、運動量も健常者に較べると少なくなります。
よく噛んで唾液、消化酵素の働きを活発にしたり、糖尿病でなければヤクルトなどを毎日1本飲んだり、オリゴ糖、ビフィズス菌などの入った補助食品、食物繊維など利用するのもいいでしょう。

 

Q8. 水分を沢山飲むように言われました。
お茶やコーヒーでも良いのですか?スポーツドリンクはどうですか?

水そのもので飲むのがもっとも良いのですが、美味しいお茶やコーヒーは食後に限って一杯だけ飲むようにしてください。
お好きな方はストレスが減りますよね。ただお茶は麦茶、番茶を基本とします。
カリウム制限が必要な方は、お茶もコーヒーも直接煎じたり、抽出した方がカリウムはインスタントよりも少なくなります。
インスタントコーヒー、缶コーヒー、粉茶などはカリウムが多いので注意しましょう。
インスタントコーヒーは、茶さじ1杯(6g)でカリウム230・もあります。
また、スポーツドリンクは、汗をかいた時などに薄めて飲むなら良いです。糖尿病の方は、カロリーオフの飲み物を選んでください。

 

Q9. ラーメンはいけないといわれました。なぜですか?

ラーメンの種類にもよりますが、スープにリン、カリウム、塩分がとても多いだけでなく、ラーメンの麺そのものにも塩をカリウムが多く含まれています。
また、味の濃いもの、塩分の多いものを食べると余分に食欲が増しますので、また何かを食べてしまいますので、悪循環になります。

 

 


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