慢性腎臓病(CKD)とは、腎機能が60%以下に低下しているか、腎機能は低下していなくても尿蛋白や血尿など何らかの腎臓に異常がある状態が3か月以上続く状態を指します。
生活習慣病(糖尿病、高血圧、肥満、痛風など)のほとんどがその原因となる他に、免疫の異常からくる慢性糸球体腎炎(IgA腎症など多くの腎炎の総称)や多発性嚢胞腎のように遺伝性の病気もあります。
CKDが進むと末期腎不全と言って透析療法や腎臓移植が生きていくためには必要になります。また心臓病や脳卒中の原因ともなります。ただし、全てのCKDが治らないわけでも、必ず悪くなるわけでもありません。早期発見早期治療はもとより適切な治療を受けることで進行を抑えることは十分に可能です。尿検査と血液中のクレアチニン(腎機能eGFRを計算します)を定期的に検査することが大事です。異常があれば腎臓専門医を受診しましょう。
腎臓病を患うすべての患者さんとその関係者に病気に対する正しい知識を身につけていただき、少しでも良い医療を受けられる条件の1つを提供したいと思います。
正しい知識は不要な不安を取り除くことができます。また医療に関する最新のニュースをお伝えしたり、公開市民講座や患者会などの情報もお伝えしたいと思います。
─ オンラインセカンドオピニオン外来 ─
板橋中央総合病院腎臓内科では塚本雄介医師がオンラインでセカンドオピニオン外来を行います。
「腎機能が低下していると言われたが、どうしていいかわからない」
「透析が必要と言われたが、他に手段はないのか?」等
すでにほかの医療機関を受診しているが、腎臓病に関する診断や治療法が自分に合っているのか知りたい患者の方に利用していただけます。
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保険診療ではなく有料ですが、交通費は不要で全国もしくは外国(English only)からでも受診が可能です。事前に検査結果等の医療情報の提供が必要です。
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代表 塚本 雄介日本では成人の10人に1人(約1300万人)が慢性腎臓病を患っている危険性があります。
※2008年日本腎臓学会発表
あなたの血液中のクレアチニン値と年齢を入力して性別を選んでください。
腎臓の働きとその対策を知ることができます。
※計算式(08年5月更新)を知りたい医療従事者の方はこちらへ。
拙著「専門医のための水電解質異常診断と治療」が増刷になりました。2020.3.30
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